黄金城网址

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2025年6月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

6月23日

本日は朝から会議ですが、それに先立って国立台湾大学の陳文章学長と朝食を兼ねて打ち合わせをしました。以前、陳学長には黄金城网址を表見訪問いただいています。今回は具体的に今後どのような連携ができるか、つっこんで話すことができました。今まで以上の学生交流ということで、授業料免除枠の拡大、ダブルディグリーの検討などの宿題をいただいたところです。

 

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会議ですが、基本的に長寿をテーマに、AIや大学発のイノベーションなどを絡めてのパネルディスカッションとそれに先立つUCSDの研究者によるプレゼンというスタイルで進みました。長寿と学歴、収入などに強い相関があるというデータにはなるほどと思いました。ホームレスは30年ぐらい寿命が短いのだとか、アメリカは厳しい国です。日本の保険制度について褒めていました。

午前中の休み時間には、アデレード大学のピーター?ホイ学長と打ち合わせを行いました。アデレード大学は来年1月に南オーストラリア大学と合併するのですが、名称は同じくアデレード大学(これまではthe University of Adelaideも使えていたのが、Adelaide Universityに統一されるとのこと)だそうです。これまで行っていたジョイント?ディグリーなどを合併後も続けていきたいことなどを確認しました。

 

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ランチタイムには、香港中文大学との打ち合わせです。今年学長が変わったとのことでお祝いを申し上げました。新しいデニス?ロウ学長はお医者さんになります。こちらも学生交流をこれまで以上に進めたいということで話をさせていただきました。これまでも相当の実績があります。

 

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午後には場所を移して学長だけで、現在のアメリカの大学を取り巻く環境についてミーティングがありました。ハーバード大学の次はカリフォルニア大学ではないか、と戦々恐々としているところのようですが、大学の自治を大切にしたい、APRUとして何ができるか、などという話をしたのですが、印象的だったのが、チリの大学の学長が、1970年代から90年代のチリの独裁政権の時にも同じようなことがあった、今アメリカで起きている問題はどこでも起きる可能性がある、と実体験に基づいて話されていたことです。そういえば、すっかり忘れていますが日本も1960年から70にかけて安保闘争で大学が大変な時期がありました。

その後はシンガポールの南洋理工大学との打ち合わせ、学長と学生交流を中心に話しました。具体的に授業料免除で派遣できる学生数をお互い増やしたいとか、名大のNUPACEでの受け入れなどについて話すことができました。

 

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その後は、最後のセッションに戻って終了後はディナーには出られずに飛行場に急ぎ、ロス経由で羽田まで戻りました。いつもながらハードな旅です。今回は、アジアの大学を中心に多くの学長と個別に話せたのがよかったです。上に書いた以外にも、釜山国立大学からはMOU(交流協定)を結びたいとか、台湾の陽明工科大学とも工学や医学での連携の可能性について話すことができたのは大きな収穫でした。

 

 

6月22日

本日は、APRU学長会議のプレイベントとして、UCSD (カリフォルニア大学サンディエゴ校)のスチュアート?コレクションと呼ばれる学内に点在する22のアートのいくつかの紹介をツアーで受けました。1981年、スチュアートさんの寄付から始まって、現在は様々な方からの寄付によって新たに作成が続いています。

最初は、「落ちた星」という題の傾いた家のアートになります。工学部の建物の上に、3/4ほどのサイズで建てられた家は、傾いているために中に入るとめまいがして、遠近感がおかしくなります。

 

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次が「熊」、こちらは自然の岩を組み合わせた巨大な作品で重さは180トンにもなるそうです。なんとスペースシャトルを運ぶトラックに乗っけて持ってきたとのこと、テディベアだそうですがアメリカはスケールが違いますね。

 

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次は、「木」という作品のうちの1つです。3本の伐採したユーカリの木を使ったもので、図書館の前に置かれたこの木は何の音も出さないのですが、他の2本は音楽が鳴ったり詩を朗読したりするそうです。

 

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最後が、「ヘビの路」、タイルで作られたヘビが図書館の向かいの丘でとぐろを巻いています。図書館が知識、ヘビは聖書の創世記に出てくるエデンの園でアダムとイブをそそのかす奴、図書館の地下を掘り下げた土を使って作ったこの丘がエデンの園だそうです。ヘビが知識を授ける、というところですね。ヘビの途中にはご丁寧に、図書館に入っているミルトンの「失楽園」の大きな像が立っています。学内にアート、なかなか本学ではできていないのが残念です。誰か寄付してくれないかな。

 

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さて、アートの後はチェロのコンサート、アメリカの若手奏者でコロナの後遺症に悩まされてきた人の演奏と語りでした。ジョシュア?ローマンという人なのですが、ニューヨーク?タイムズに取り上げられたり、アメリカでは有名なアーティスト、そしてストーリーのようでした。最初はバッハの無伴奏チェロ組曲、その後は現代曲や自作を交え、最後は映画シュレックでも使われたレナード?コーエンの「ハレルヤ」をチェロを弾きながら歌うというプログラムでした。場所はアンフィシアターという学内の野外劇場で、リラックスしながら聴けたのでよかったのですが、南カリフォルニアの日差しが強くて少しきつかったです。

本日の最後は、大学の学長だけを招待してのUCSDの学長公舎でのレセプション、目の前が崖になっていてすぐに海、という素晴らしいロケーション、学長のための家だそうですが羨ましい限りです。たくさんの学長とお話ができました。

 

 

6月21日

本日午後には、黄金城网址のエクゼクティブプログラムNExTプログラムの開講式がありました。場所は野依記念学術交流館になります。

2019年にスタートした本プログラムですが、途中コロナ禍もありながら、これまで5期を数え、今回は6期16名の方々に参加いただきました。これから半年間、23回ほどになりますが、どうかよろしくお付き合いください。

私の挨拶や受講生全員の自己紹介の後には、第一回として私が「ビッグバンの残光-宇宙マイクロ波背景放射-」というタイトルでお話をしました。もとより企業の方々には縁の遠い宇宙の始まりの話ですし、途中からかなり専門的にもなったのですが、しっかりとついてきてくれて多くの質問を受けました。これからの受講生の皆さんの成長が楽しみです。

講演の後には、機構長、副総長らも交えての交流会があり、受講生同士、交流を深めていました。ネットワーキングが大きな目的の一つ、受講生の皆さんの多くは10年後にこの地域の経済界を支える人たちです。これからのプログラムを通じて、黄金城网址のファンになってもらえれば幸いです。

 

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交流会の後は、羽田に移動して、夜便でアメリカ出張です。目的地はカリフォルニア州サンディエゴ、そこで行われるAPRU学長会議に出席のための渡米になります。これまでも紹介したかと思いますが、APRUは環太平洋大学協会(Association of Pacific Rim Universities)の略称で、米国やカナダ、中南米諸国、アジア諸国、そして太平洋州の62大学の集まりになります。今回は長寿をテーマにカリフォルニア大学サンディエゴ校が主催しての開催です。海外出張では恒例の二泊五日というなかなかの強行日程です。現在の厳しい状況について特に米国の大学の学長がどのように考えているのか聞く良い機会だと思っています。

 

 

6月19日

今日の午前中は、世界銀行の副総裁?官房長であるマーシー?テンボンさんら、世界銀行の方々の表敬訪問を受けました。国際開発研究科主催の講演会で、「居住可能な地球で貧困のない世界をつくるために」というタイトルでご講演いただくのに合わせての表敬となります。

テンボンさんがカメルーンのご出身ということもあり、私からは、黄金城网址の紹介と、アフリカで展開している2つのプロジェクト、ITbMの寄生植物ストライガ退治と生物機能開発利用研究センター?生命農学研究科の芦刈先生たちがやっているWISHプロジェクト(イネでアフリカの飢餓を救う)について簡単にご説明差し上げました。

彼女からは、教育の価値について、学生が育って活躍することが教員にとっての最大の報酬だというようなお話がありました。世界銀行の前のキャリアが我々にはわかっていなかったのですが、大学で教員?研究員をされていたとのことでした。中でも英国サセックス大学で教員をしていた、との話には、同席していた国際開発研究科の前研究科長の岡田先生が「私の母校です」と盛り上がり、びっくりです。

昨日は、元日銀総裁、今日は世界銀行副総裁と、なぜか金融に縁のある日が続きました。 

 

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6月18日

今週は、打ち合わせが多く、淡々と過ぎていっています。今日は、午前中には、定例の東海機構役員会がオンラインで開かれ、午後にはいくつかの打ち合わせと、四者への報告をいたしました。四者は、学部学生の集まりである全学学生会、大学院生の集まりである院生会、過半数代表者と組合になります。今回は、学部学生からは、山の上の部活のところでwifiが届かない、というような要望ももらいましたが、技術職員の方からは職階の在り方に関する貴重な情報もいただきました。私にとっては、直接学部学生?大学院生?教職員のご意見をいただける貴重な機会になっています。

夕方には、元日銀総裁の白川方明氏とお会いする機会がありました。今回、白川さんには、法学?経済学?工学研究が共同してやっているSuper Degree Programs(SDPs)と経済学部の講義であるグローバル経済?経営論の特別講演会として、「グローバル?ガバナンス:通貨、金融のケース」としてお話しいただきました。私自身は講演会にはあいにく出席できなかったのですが、副総長が多く出席して、素晴らしい内容だったと口を揃えていました。私には、白川さんが、日本人がどのように国際会議など対外的な場でプレゼンスを出して国際標準を(金融などで)作っていくのかが課題だとおっしゃっていたのが印象的でした。

 

 

6月13日

本日は2つ講演があったので、声が枯れてしまいました。

午前中は、全学教育科目「黄金城网址の歴史」、この科目の1回を総長が担当して、黄金城网址の現状とこれからのチャレンジを語る、というものです。工学部を中心に1-2年生が参加してくれました。終わった後に出身地を聞いたところ、やはり大半が東海地区、もっと全国から学生を集めたいところです。留学についても聞いてみたのですが、すでに留学をした学生は1名だけ、今後してみたい、という学生もそんなに多くなくてちょっと心配になりました。行かない、という学生は、やはり語学に自信がないとのこと、これは習うより慣れろ、短期間でも留学してみると英語を学ぶモチベーションも一気に高まります。

 

午後には、理学部の物理学教室主催の憲章記念講演会で話をしてきました。今回のテーマが、「大学における労働時間と研究エフォート」というものなので、国際卓越研究大学で研究エフォートを50%に上げる、と公約していることから声がかかりました。私の講演自体は、「研究者は労働者か? 裁量労働制、テレワーク、そして研究時間エフォート50%へ」というタイトルで30分ほど話させてもらいました。

物理学教室憲章というのは、1946年6月13日に定められたもので、教授が全権を握る講座制から、共通の研究の興味を持つ人たちが集まって作る「研究室」という組織に変える、ということを決めて、そのためのルールとして定められたものになります。第1条で、物理学教室の運営は民主主義の原則に基づく、というのは時代の空気を反映したものだと思います。それにしても、この組織改変は、まさに独立PIとグループ?クラスター形成を主軸にしている今回の我々の国際卓越研究大学の申請内容を先取りしているものと、あらためてびっくりさせられました。

 

 

6月11日

本日は、朝、刈谷高校へ自宅から直接行ってきました。SSH(スーパー?サイエンス?ハイスクール)の行事の一環として、全校生徒に宇宙の話と黄金城网址の宣伝をするのがミッションです。

行ってみて驚きましたが、体育館で、全校生徒1200名に向かっての講演です。広い会場だと、後ろの方に届けなければと思うせいか、消耗が激しいです。少し長めに話してしまいましたが、宇宙に興味を持ってもらえたものと思います。SSH担当の教員、本学の理学部の卒業生で修士修了の方でした。教員養成系の大学ではないですが、刈谷高校の理科の教員には名大卒が多いそうです。是非、一人でも多くの学生さんが黄金城网址を選んでくれると嬉しいです。

講演でかなり疲れているところだったのですが、午後には、コモネ(Common Nexus)の内覧会に行ってきました。

前に見た時は中身、コンクリートが剥き出しでしたが、什器が入ったり床の絨毯や壁の色のおかげでしょうか、今回は相当明るい印象を受けました。学生がパソコンを開いて勉強できるようなスペースもそこかしこにあり、電源もありますのでみなさん競争で使ってくれるのではないでしょうか。一部のスペースは会員限定で、現在募集中とのこと、本学の学生は特別割引ですので、コモネを使い倒してやろう、という学生さんにはおすすめです。7月1日のオープンまで写真等は公開できません。7月1日の16時が一般向けのオープンですので、楽しみにしてください。

 

 

6月10日

本日は、午前中には、秋の卒業式?入学式の打ち合わせ、具体的にはゲスト決めなどを行いました。午後は、東海?信州地域の大学の集まりC2-FRONTSの学長懇談会が駅前のJRゲートタワーカンファレンスで行われました。

C2-FRONTSには高専の校長先生も参加されていて、今回一番盛り上がったのは、高専との具体的な連携の進め方です。本学も工学部を中心に3年次編入の高専生を受けいれています。モティベーションが高く、また技術を学んでいるのでよく手が動くということで、とても評判が良いです。学部、収容定員管理の問題で多く受け入れられないのが本当に残念です。

 

 

6月9日

本日は午前に定例の運営会議があり、午後に台湾の世界最大の半導体企業であるTSMCの関係者の表敬訪問を受けました。

TSMCは熊本に工場を作ったりして今一番ホットな企業です。今回は大学共同研究統括のマーヴィン?チャンさんら4名とオンライン参加の方々でした。今日、「TSMC Semiconductor Day」を黄金城网址で開催するにあたっての表敬になります。

TSMC、すでに日本の多くの大学と教育や共同研究での連携を進めていらっしゃいます。今回、本学の低温プラズマ科学研究センターやエネルギー変換エレクトロニクス実験施設(C-TEFs)などを見学いただいたので、TSMCの方々にも本学との連携の具体的な形が見えてきたのではないでしょうか。期待しています。

夕方には、毎年行われている本学農学部とタイのカセサート大学、カンボジア王立農業大学の3大学で行なっているフィールドワーク研修、黄金城网址での研修が修了するのを記念してさよならイベントがあり、出席してきました。学部の3年生が対象になります。

なんといっても3大学ともに圧倒的に女子学生比率が高いのにびっくりさせられました。みんなすごく明るくて元気です。カセサート、カンボジア王立農業大学からは、記念品をいただきました。ありがとうございます。途中からは、各々の大学が工夫を凝らしたダンスなどを披露。名大は、ジャンケンをして負けた人が後ろにつく、というゲームでした。まずこれで会場の雰囲気をあっためて、カセサートの学生が何種類ものダンスを披露、最後の方は会場を巻き込んで踊っていました。カンボジア王立農業大学も同様、私も引っ張り込まれてちょっとだけ踊る真似をする羽目になりました。みなさん本当に仲良くなって、楽しい一夜でした。明日には帰国の途につくとのことですが、秋には名大が二手に分かれて両大学を訪問します。その際には、どうかよろしくお願いします。

 

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6月8日

週末、学内は名大祭で賑わっています。

土曜日の晩、帰りがけに豊田講堂の前の舞台をのぞいてみたら、多数のアイドルが踊っていました。アイドル研究会、と言うので本学のサークルかと思ったら、お隣の南山大学のサークルでした。

日曜日の午後も少し見てまわりました。豊田講堂の前の舞台では縄跳びのパフォーマンス、見事でした。グリーンベルトではジャグリングをしていたり、テントの中で「スライム叩き」をやっていたのですが、学生がスライムを出したり引っ込めたりするのをお子さんが叩く、と言う人力版モグラ叩きでした。なんだかほのぼのしました。食べ物の屋台もたくさん出ていて、人がたくさん並んでいましたので、上々の売上だったのではないでしょうか。豊田講堂の中ではイベントもやっていたようですが、行列ができていたのでパスして総長室に帰ってきました。

今回、名大祭は予算的になかなか厳しくクラウドファンディングなどもやったようです。ニュースにもなっていました。学生が自分たちで作り上げる祭典ですが、皆さん、来年以降も少しずつで良いので協力していただければ幸いです。

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6月6日

昨日の夕方から名大祭が始まって、学内が賑やかです。

今日は、午前中に文科省の視察などがあり、午後イチには愛知学長懇話会がオンラインでありました。愛知県にある大学の学長の皆さんに出席いただき、年2回定例で行っていて、今回が94回目となります。

前年度の決算の承認、今年度の事業計画案?予算案の承認など必要な事項の他、来年に迫った愛知?名古屋アジア?アジアパラ競技大会について、懇話会の下に作られた専門委員会からの報告や、大会の組織委員会からの情報提供?協力のお願いなどがありました。ボランティア、まだ募集しているとのこと、本学からも応募してもらいたいですね。

愛知学長懇話会の後は、京都駅まで移動して、村田学術振興?教育財団の理事会?評議員会に評議員として出席してきました。この財団、自然科学、人文?社会科学系の研究助成や研究者海外派遣援助などを行なっているのですが、最近高等学校に対して、モノづくり教育支援?STEAM教育支援?STEAM研修支援なども始めました。また、今回から文理?融合のテーマに対する研究助成もスタート、どんどんと発展しています。本学からも多くの方に応募いただいているところですが、まだまだ発展していますので、積極的な申請、よろしくお願いします。

なお、この財団のスポンサーは京都市に本社がある村田製作所、コンデンサー、特に超小型なコンデンサーで強みを持つ会社です。皆さんの携帯にも1000個ぐらい村田製作所のコンデンサーが使われているそうです。会社の原点は碍子(ガイシ)を焼いて売っていたところからとのこと、昨日の日本ガイシとの不思議な縁を感じました。

 

 

 

6月4日

本日は、午前中は定例の東海機構役員会、午後には文部科学大臣政務官の来訪、YLCセミナー、そして宇宙戦略基金事業SX開発拠点に新たに採択された拠点のキックオフ会議、とイベントが目白押しでした。

いらっしゃった大臣政務官は、金城泰邦衆議院議員、沖縄県のご出身の方です。かりゆしウェアで来られました。目的は、黄金城网址の施設の視察、特にイノベーションコモンズと、防災関係について興味があるということで、減災館やNICを見学いただきました。それに先立って、豊田講堂の応接室で意見交換をさせていただき、地域の防災の観点から重要な体育館などが老朽化してクーラーもつけられていない、ということなどをこの機会ですので、アピールしておきました。もちろんイノベーションコモンズとして、研究ではITbMやC-TECs、EI創発工学館といった特徴のある建物、社会連携ではNICやTOIC、開所間近のCommon Nexusといった建物の宣伝も大学の航空写真を見ながらご説明差し上げたところです。あとで事務方に伺ったところ、とても満足して時間をギリギリまで使われて東京に帰られたとのことでした。

YLCセミナーは、毎回2名のYLC教員が最新の成果をわかりやすく他のYLC教員らに説明する、というもので、今回は、脳神経関連とGaN半導体関連の二つの話でした。どちらもトークがわかりやすく工夫されていて、中身もドキドキするような新しい研究成果で、とても楽しめました。お二人ともアメリカでの大学院生としての経験また研究経験があるということだったのですが、果たして現状のアメリカの状況をどのように考えているのか、伺ってみたいところです。

SX開発拠点ですが本学が代表機関の「デトネーションエンジン?宇宙推進工学革新研究拠点形成」というものになります。今年度からスタート、未来材料?システム研究所の笠原先生を研究代表者に、JAXAとともに、JAXAを超える研究成果を創出することを目的に進めていきます。今回は、角南篤プログラム?オフィサー(PO)と、JAXA側になりますが、JAXAのジェネラル?プロデューサー(オンライン参加)、プロデューサーの方など6名が本学に来訪、拠点側も、室蘭工業大学はじめ連携機関の研究分担者の皆さんにもお集まりいただき、大人数で笠原先生の実験室などを視察させていただきました。JAXA側の期待の高さをひしひしと感じるキックオフ会議でした。実験室の新設など、必要なサポートをしっかりとして、大学としても支えていきたいと思っています。

この機会にPOからは拠点認定の盾を贈呈いただきました。

 

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(写真:宇宙戦略基金事業SX開発拠点キックオフ会議における視察等の様子)

 

 

6月2日

午前中には、電波の日?情報通信月間記念式典に行ってきました。総務省関係のイベントになります。

6月1日の電波の日を祝っての式典ですが、この機会に「電波の日」東海総合通信局長表彰、「情報通信月間」東海総合通信局長表彰、東海情報通信懇談会会長表彰が行われます。今回は、名大関係者がいなかったのは残念でした。ただ東京で既に表彰式のあった「電波の日」総務大臣表彰では、法学研究科の林秀弥教授が受賞されました。昨年の草野宇宙地球環境研究所教授に続いて2年連続、嬉しく思っています。林先生、おめでとうございます。

 

午後、打ち合わせの後は、共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)地域共創分野「地域を次世代につなぐマイモビリティ共創拠点」のプログラムオフィサーらによるサイトビジットに出席をしてきました。

全体の説明だけでなく、各々の研究開発課題の進捗状況をまとまって聞くことができたのでよかったです。プレゼンだけでなく、電動車イスの自動運転、セントレアの駐車場にある車の自動運転をNIC館から遠隔アシストするなどのデモもあり、盛り沢山なサイトビジットでした。

本拠点、今年が中間評価になります。各々の課題はしっかり進捗しているので、全体を調和させながら後半に向けたビジョンを準備して評価に臨んでいただきたいと思っています。森川先生はじめチームの皆さん、期待しています!

 

 

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